2013年12月11日

2013/秋アジ・ファイナル


11月下旬のある朝、仕事先のビルの屋上に立つと、沢山のカラスが飛んでいた。その遥か向こうの空の下からは、黒い夜の空を持ち上げる様に、薄いピンク色の光が、静かな爆発の中で広がり始めていた。その時、僕の目にはその薄いピンク色の光が、黄金郷を覆う光の様に見えた―。

本当は、今日はこのまま家に帰って、特に何をするでもなく、たまに映画を観て、たまに録画したテレビを観て、たまにAVを観て、何気なく一日を過ごそうと考えていたのだけれど、仕事先のビルを出た僕は、ハンドルを右へ左へ回しに回して、いよいよ釣具のフレンドに辿り着いてしまった。
餌を買い、仕掛けを買い、さぁこのままあの黄金郷へと旅立とうか・・・とも思ったが、僕ももう30歳だ。10代や20代前半の頃の様に、衝動のままに活動していたら、恐らく夕方には波止の上で倒れてしまう。
一旦冷静に考え直した僕は、とりあえずは昼過ぎまで眠る事にした。

午後四時、冷蔵庫にて溶かしておいた餌をクーラーへ入れて、冷凍庫にて凍らせておいた保冷剤もクーラーに入れて、買ったばかりの仕掛けをお道具箱に入れて、いよいよ出陣の時である。辿り着いたのは、やはりいつもの波止(高浜)。
波はややあったが、他に釣り客はおらず、風は穏やかで空は快晴、何事の支障もなかった。
ただ、強いて言えば寒い。
海の寒さとは、街中の所謂、心身共に寒いのとは訳が違い、とにかく笑いも出ない程に容赦なく寒い。太陽が出ている今でさえこれだけ寒いのだから、夜になったら一体どうなるのだろう。
と言う様な事を考えながらも、釣りの準備をちゃくちゃくと進めて、早速一投目を投じた。しかし、当たりは無し。二投目、三投目も、当たりは無し。
結局そのまま二時間近く何も釣れないまま、とうとう日没を迎えた。
ケミホタルの黄緑色の光だけが、黒い海の上に浮かんでいる。今年の夏から何度も見てきた光景だが、やはり良い。何故か飽きない。風流である。
と、その時だ。
ケミホタルが一瞬ピョンと跳ね上がった後で、勢い良く海中へ消えた。反射的に竿を立てると、グググと独特の感触が手に伝わって来た。巻き上げてみると、20センチオーバーの秋アジ。
「秋アジですね」
その時僕は何故か、誰も居ない夜の波止の上で、誰に伝えたいのかも分からない解説チックな言葉を自然と漏らしてしまった。自分でも驚いた。しかし、この寒い波止の上で二時間も震えながら待ちわびていた瞬間を今まさに迎えたのだ。無意識に喜びの声が漏れたとしても、不思議ではない。

その後はとにかく入れ食いだった。これまでの沈黙が幻だったかの様に、目の前に広がる海のどこへ仕掛けを投げても、三秒を数える間もなくケミホタルが海中に引き込まれて、その度に20センチオーバーの秋アジが上がって来た。
それはそれは、一度一度クーラーを開けて、保冷剤の入った袋に秋アジを入れる間も無い程であった為、途中からはバケツへ秋アジを放り込んで、ある程度溜まったらクーラーへ入れるようにした。
はてさて、もう何時間経っただろう。震える手で袖を巻くって腕時計を見ると、時刻は午後十一時。クーラーの中の袋を持ち上げてみると、ズッシリと重たい、5キロはあるに違いない。予想以上の釣果である。
ただ、ケミホタルが海中へ引き込まれるまでの時間は、先程の入れ食い状態の時に比べれば、やや間隔が開き始めたが、それでも一分以内には沈む。ならばまだ止める訳にはいかない。

奥歯をガタガタ鳴らしながら、竿をプルプル震わせながら、仕掛けを海へ投げ込んだ。とにかく、寒さで全身の震えが止まらず、静止している筈のケミホタルが上下に激しく動いて見えた。
それにしても今回は長い、もう2分は経ったが、さっきまでの様にケミホタルが海中に引き込まれない。いよいよ秋アジの群れが去ってしまったのだろうか、そんな予想を立てながらも、欲深い僕は次なる投てきに向けて餌を付け替える為に、とりあえず竿を立てた。
と、その時である。
何故か重たい、根掛かり程に重たい。ところが、ゴンゴンゴンと鈍い感触がはっきりと手に伝わって来た。秋アジならばグググだ。一体このゴンゴンゴンは何なんだ!
その時、僕の心臓は明らかにドキドキしていた。真夜中に、玄関のドアを力強くゴンゴンゴンと何者かに叩かれた時の様に。しかし、それと同時にワクワクとしていた。なぜなら、もしかするとそのドアを叩いている人が、過去に密接な関係のあった女性。或いは、金と行き場を失い、一夜の宿を借りる為に仕方なくそのドアをノックした不幸な女性なのではないかと、つまらない期待をする様に。
糸を巻き竿を立てると、謎のソイツは右へ左へ逃げながら尚もゴンゴンゴンと引く。格闘の末、ようやくの事ソイツを波止の上へ引きずり上げて見ると、25センチ程の魚だった。暗くて魚種は分からなかったが、それは古代魚の様なフォルムであり、まさに甲冑を纏った武士の様に厳ついシルエットだった。
一体コイツは何なんだ。不気味に思いながらも懐中電灯で照らして見ると、なんと丸々と太った大きなホゴ(カサゴ)であった。
棚からぼた餅。
まさにコイツこそが黄金郷の主である。
ホゴ.JPG

そして、僕の2013年の釣りが終わった。
その日の釣果は、20センチオーバーの秋アジがなんと80匹。そして25センチのホゴが一匹。
掲載した写真がその一部である。
秋アジ1.JPG
秋のアジ2.JPG

また秋アジを釣ろうと思えば、まだ年内に数回のチャンスはある。しかし、今年はこれで終わりだ。なぜなら、寒いのもあるが、もう一つ大きな問題として、冷凍庫にアジが入りきらないからだ・・・。
冷凍アジ.JPG

チャンチャン♪

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赤ジャージの詩人・河野広










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2013年11月14日

秋アジの到来・2013


僕の経験上、瀬戸内海及び宇和海にて、波止からの投げ釣りでアジが釣れるのは、十二月中旬頃までである事は、予め知っていた。
と言う事は、チャンスは残り僅か半月しかない。
また、この半月の間のみ、一年を通じて最も大きな秋アジが釣れる事も、予め知っていた。
と言う事は、これもチャンスは残り僅か半月しかない。
観光地によっては、紅葉シーズンにどれだけ稼げるかで、生と死が決まるとか、決まらないとか。
それと同じくして、僕自身の冬越しの食料も、この秋にどれだけの秋アジを釣り上げられるかで、生と死が決まるのである。

十一月中旬のとある夕方。
僕は、いつもの波止(高浜)にて、恐らく岸に押し寄せて来ているであろう秋アジを狙って仕掛けを投げた。
他に先客が居ようとも、この時期だけは遠慮をしている訳にはいかない。こちらは生活がかかっているのだ。
調度その時は、西日が海面に銀色の道を浮かべる時間帯であり、波に流されたウキがその道を横断する僅かな間だけ、逆光でウキが見えなくなる。いくら目を凝らしても、見えなくなる。
しかし、見えないからと諦めてはならない。その僅かな道の上を横断している最中にも、ウキが海中に沈み込む可能性はある。合わせ損なえばそれで終わりだ。

仕掛けを休み無く投げ続ける事、早数十投、未だ当たりは無い。一匹の魚も釣り上げていない。どうやら今の所まだ、この波止の周辺に秋アジは到来していないようだ。
銀色の道を浮かべていた日は西側の山の向こうへ没し、海面はガソリンの様に黒くなった。そのガソリンの海からただ一本、ウキの頭に付けた緑色のケミホタルが垂直に立っている。
その光景はまるで、破壊されゆく地球にとって、最後の命の光の様であり、或いは、次なる時代の幕開けを告げる、最初の希望の光の様にも見えた。
が、そんなもんは今の僕にはどっちだって関係ない。最後の命の光であろうが、最初の希望の光であろうが、とっとと沈みやがれと心から願うだけだ。一匹の魚も釣れない上に、潮風がめちゃくちゃに寒い。
と、その時である、今の今まで垂直に立っていた緑の光が、ペタンと海面に横たわった。これは一体どうした事か、僕の経験上、ウキが海面に横たわると言う事は、オモリが海底に着いて糸が緩んでいるか、或いは、オモリ自体が糸から切れて外れたかのどちらかである。
が、万が一と言う事もある為、勢い良く竿を立ててみた。すると何と、ググググッ!と来た!
釣具のフレンドにて1280円で買った、物干し竿よりも太くて長い竿にこれほどの反応が出るのは、まさしく秋アジに違いない。
右へ左へと首を振りながら逃げる秋アジ。その動きに合わせて、アジの薄い唇が千切れない様に、慎重に且つダイナミックに、糸を緩めない様に巻き上げた。
陸に引き上げて見ると、やはり秋アジ。ガッツリと身の付いた大物。そのサイズ24センチ。
その後も、これまでの沈黙が嘘の様な入れ食いが続いた。

掲載した写真がその日の釣果の一部である。

秋アジ.JPG

秋アジ2.JPG

20センチオーバーの秋アジが約30匹だ。
しかし、本物の秋アジはこんなもんじゃない。
本物は30センチオーバーだ。
そいつを釣り上げるまでは、僕の2013年の戦いは終わらない。いや、終わらせる訳にいかないのだ。
乞うご期待・・・☆

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赤ジャージの詩人・河野広






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2013年10月24日

歓喜と涙のアジ@


2013・10・22
数日前より、携帯電話にて愛媛県中予地方の天気予報(波・風予報を含む)を入念にチェックしていた僕は、二連休初日の10月22日の午後三時頃より、行動を開始した。
予め、冷蔵庫で溶かしておいた付け餌のエビと、一方、冷凍庫で凍らせておいたカチカチの保冷剤をクーラーボックスに入れて、準備万端。
そう、本日は、以前から密かに計画していた「高浜・アジリベンジ」の決行日だったのである。

途中、高浜駅近くの釣具屋にて、ジャミを購入して、いよいよ海へ出た。
高浜の長く続く海岸より突き出ている三本の波止の内、最も長くて具合の良い、お気に入りの波止の先端付近に立ってみると、予報通りの快晴であり、波風共に穏やかであり、絶好の釣り日和であった。
もろもろの準備をして、早速、本日の第一投目を投じる。
時刻は午後四時。
この日の満潮が午後十時半である為に、やや潮は引いていたが、これから満潮に掛けての数時間が、本日の勝負の時間帯である事を知っていた僕は、例え当たりがなくとも手を止めずに、仕掛けを海へ投げ続けた。
なぜなら、アジは基本的に、昼間は水深の深い場所に居るのだが、夕方になり日が落ちると一斉に浅瀬へやって来て、プランクトンなどを捕食し始めるからである。
ただ、唯一心配な事は夜光虫である。前回ここでアジ釣りをした際、夜中に夜光虫が大量発生した途端、極端にアジが釣れなくなった。どうか今日だけは、夜光虫が発生しないで欲しい。そう、祈るばかりである。

時刻は午後五時。
投げては上げ、投げては上げを休まず繰り返すが、一向に当たりは無し。
つい先ほどから、波止の先端にて懸命に竿を振っているイカ狙いのルアーマンも、どうやらさっぱりらしい。
と、ルアーマンの哀愁漂う物悲しい背中から、前方の海へと視線を戻した時、自分のウキが無い事に気付く。
キテる!
勢い良く竿を立てると、グググッと熱い引き!巻き上げて見ると20センチのアジ。
いよいよ本番突入の時は来たのである。
その後はとにかく、仕掛けを海へ投げ、横になったウキが垂直に立ってから60秒を数える間もなく、スッポリと海中へウキが消えた。そして、竿を立てるとグググである。
まさに、爽快な事この上無しと言った塩梅だ。

時刻は午後六時過ぎ。
西側の山の向こうへ日が落ち、釣り場は黄昏時を迎えた。
海に浮いているウキが目で確認出来なくなる前に、ウキの頭にケミホタルを装着。
(※ケミホタルとは、ポキッと折ると黄緑色に光る、中に夜光塗料の様な液体が詰まった透明の棒の事である。因みに、ヲタクがヲタ芸をする時に手に持って振っている光る棒も、恐らくはその類である。)
昼間に、オレンジ色のウキが瞬時に海中へ引き込まれる光景も心地良いが、夜中にケミホタル付きのウキが海中へ消える光景も、また良い。ウキが沈んでいる辺りの海中が、淡い黄緑色の円形に光り、魚が右左へ逃げるのに合わせて、光も動く。
とにかく、何度見ても飽きない。癖になってしまう。虜になってしまう。大の大人が何もかもを後回しにして、のめり込んでしまう。
釣りを発明した人も罪だが、ケミホタルを発明した人もまた、罪だよなぁ。

時刻は午後八時半。
潮も順調に満ちて、満潮まであともう少しと言う潮加減になったが、アジの群れが、一旦余所へ行ってしまったのか、ここ三十分程はパタリと当たりが途絶えた。しかし、夜光虫と思われる青い光は、今の所、海面に確認出来ない。と言う事はきっとまた群れが戻って来るに違いない。そう信じて、僕は休まずに仕掛けを投げ続けていた。
ふと、周囲に目を向けると、満潮に合わせて集まってきた釣り人が数名居た。各々、周りの釣り人に迷惑を掛けないように、5メートル以上離れた場所で竿を出していた。
釣り人とは、実に謙虚であり、周囲の人への配慮を忘れない、心ある人間たちなのである。

ところが、その僅か数分後、僕は人生初のとんでもない大チョンボをやらかし、周囲の釣り人をも巻き込んでの大騒動を、この波止にて繰り広げてしまう事になるのである・・・続く☆
posted by 河野 広 at 07:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歓喜と涙のアジA


アジの当たりがなくなってからもう30分、いつかまたアジの群れが戻って来るであろうと、僕は相変わらず仕掛けを投げ続けていた。
その時、先ほどから尿意を催していた僕は、仕掛けを海に投げ、竿を地面に置いたまま、波止の反対側の浅瀬へ向って立小便をした。振り返って見ると、ウキは相変わらず同じ場所に浮いていた。僕はゆっくりと自分の竿の方へ戻りながら、一枚目のジャージの腰紐をリボン結びにした。季節は十月下旬である。僕は上も下もジャージを二枚重ね着していたのである。或いは、それが今回の大チョンボの一つの原因だったのかもしれない。
事件は、二枚目のジャージの腰紐をリボン結びにし終えて、さぁやるかと、骨盤の上部へと二本のジャージの腰紐を持ち上げてボジションを整えていた、まさにその瞬間に起こった!
前方の海に浮いていたウキが、かつて無い程の勢いで海中へ引き込まれた瞬間、足元の竿までもがバケツを引っ繰り返して海の中へザバッと落ちた。まるで、サメが出て来るパニック映画のオープニングシーンみたいな感じだった。
ありゃりゃりゃりゃぁ〜。と、感想を述べる暇も無い間に起きた突然の出来事であった。
こうなってしまっては、もはや自分は今この場所で何をしているのかさえ分からない状態である。が、予想も付かなかった事が実際に我が身に起こった時、人(日本人)が取る行動は!?

その1「事件が起こってから30秒以内は、平静を装う」
とにかく、周囲の様子を伺いながら、全く問題ないですよ。僕の方はすべて滞りなく順調ですよ。と言う様な態度を取って見せる。

その2「事件が起こってから30秒を過ぎた頃、自力でどうにかしようと試みる」
絶望的な気分を必死で誤魔化しながら、何か解決策は無いかと模索する。
その時の僕も、足元から波止の下の海中までの間を、何度も懐中電灯で照らしながら、竿の一部分でも手の届く範囲に無いかと必死に探した。この際、少しくらい濡れたって構わないと思い、海面に顔を近づけて必死に探した。しかし、竿はもうどこにも無かった。ただ、ウキだけが先ほどよりも少し沖の辺りに浮いていたのだが、とても手を伸ばして届く距離ではなかった。

その3「事件が起こってから1分を過ぎると、開き直った様に周囲に助けを求める」
自力ではもうどうにも出来ないと悟った場合、普段どんなに頑固な人であっても、途端に営業マンの如く腰を低くして、上目使いのお目々パチパチで周囲に助けを求めるのである。
実際、その時の僕も、普段は釣り場で自分から周りの釣り人に話しかける事なんかまず無いのだが、たまたま近くでイカ釣りをしていた30代と思われるルアーマンに近寄って行って
僕「すいません、魚に引っ張られて竿が海に落ちてしまって・・・あのウキにまだ糸が残ってると思うんで、引っ掛けてもらえませんか?」
ル「あぁ、はい」
そう言うとルアーマンは、オデコに付けためっちゃ明るいライトを点けて海を照らし、僕のウキ目掛けて数回ルアーを投げ、上手い事引っ掛けて、僕の手の届く所まで引っ張ってくれた。僕はようやくウキを掴み、糸を手繰り寄せて繋がっている筈の竿も引っ張り上げようとしたのだが、糸を掴んだ瞬間に全てが分かった。この糸は、竿とはもう繋がってない。つまり、竿先からウキまでのどこかで糸が切れてしまっていたと言う事だ。この時点で回収出来たのは、ウキとサビキとオモリのみ。
僕「あぁ、竿の方の糸が切れてますねぇ」
ル「あぁ・・・」
ルアーマンは気の毒そうにそう言うと、辺り一体をめっちゃ明るいライトで照らして、竿が浮いていないか探してくれた。そしてその直後、二人は実におぞましい光景を目にする事になるのである。
何と、水深1メートルにも満たない海面を、おシャレなカフェのテーブルくらいの大きさ(約1メートル)のエイが優雅に泳いでいたのである。
(※エイとは、見た目はカブトガニ又はキノコをペッシャンコに潰した様な形状の海の生き物。色は焦げ茶色。尻尾に毒針がある為、海水浴へ行って誤ってエイを踏んだりしたらもう終わり。「エイッ」と尻尾を折り曲げて、足の甲を叩いて毒針を突き刺してくるのである。)
僕「あのエイに引っ掛かって落ちたんですねぇ」
ル「あぁ、多分そうですねぇ」
僕「あんなのに引っ掛かって沖に持って行かれたら、もうダメですね。諦めましょ。」
ル「もったいなぁ」
僕「いえいえ、どうもありがとうございました。」
ル「いえいえ・・・」
僕は竿を諦めて、残った道具を持って車に戻り、大きな溜息をついた。
調度潮が満ちて来て、これからって時だったのに、こんな事になるなんて・・・続く☆
posted by 河野 広 at 07:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歓喜と涙のアジB


数分後、家に向って車を走らせていた僕は、信号待ちで止まって、右手の人差し指でハンドルをトントンやりながら
「帰ろっか、やめよっか、考え中〜♪」
と鼻歌を歌った後、気が付けば、結論を出せない脳よりも先に、右手の人差し指で方向指示器を右に出していた。そして、そのまま家とは反対方向へと車を走らせ、釣具のフレンドへ行き、散々迷った挙句、1280円の竿(リール付き)を買った。
これから年末に突入すれば、もろもろアホ程の支払いがある事を知った上での極めて大きな出費。
しかしこれが、釣りに魂を売った男の宿命なのである。

数十分後、僕はまた先程まで釣りをしていた高浜の波止に戻った。
車内にて、新品の1280円の竿を包んでいるビニールを、童貞男子が女子のブラジャーをぎこちなく外す時の様に、焦る気持ちを抑えながら、ゆっくり丁寧に外そうとした。しかし、結局最後には我慢出来なくて、引き裂くように強引に破り捨てた。
いざ、新品の竿を握っての出陣。
足元を懐中電灯で照らしながら、波止の先端付近まで歩いて行くと、先程ウキを引っ掛けてくれたルアーマンと思われる男性がいたので、声を掛けた
僕「こんばんわ、あのぉ、さっきウキを取ってくれた・・・方?」
世の中に波止は数多くあるけれど、ここは砂浜から突き出た外灯もない粗末な波止。ライト無しでは、接吻の時ほど顔を近づけても、相手の顔が見えない。その為、半信半疑のまま声を掛けた
ル「あぁ、はい・・・」
どうやら、この人っぽい。
僕「あの、新しい竿買って来ました。それから・・・」
僕は、途中コンビニで買った微糖の缶コーヒーを取り出して
僕「これ良かったら、微糖ですけど」
と言って渡した。するとルアーマンは
ル「うわ、すいません本当」
と言って受け取った。表情は分からなかったが、喜んでいる気持ちが声で分かった。
僕「また、もうちょっと頑張ってみます」
ル「はい」

釣りとは、釣れた釣れなかった、だけの世界ではない。波止の上にも、美しい物語があるのである。
と言う事から僕は、世の中に釣り女子がもっと増えれば良いと、心から願うのである。

波止の先端付近に陣取り、早速新しい竿を伸ばしてみた。これまで使っていた竿より随分長い、それに重たい。やはり1280円だけの事はある(笑)。
仕掛けを作り直し、一投目を投じて、感触を確かめる。やはり長い、そして重い。しかし、十投程投げる内に、だいぶコイツの使い方が分かってきた。はっきり言って安物だが、まぁまぁ使い心地は悪くない。良い買い物をした。

時刻は午後十一時。満潮。
僕は、ケミホタルを視野の隅で見ながら、そこらにさっき海に落ちた竿が浮いていないか、懐中電灯で照らしながら探してみたが、残念ながら見当たらなかった。しかし、どうしても諦めが付かない。
実はこの日、本来であれば、あの忌まわしい「エイに竿持ってかれました事件」さえなければ、干潮になる午前四時頃で切り上げるつもりだった。しかし、もしかしたら近くの砂浜に竿が打ちあがっているかもしれない。そんな淡い期待が胸にあった為に、また、竿を買いに行っている間のロスタイムを補う為に、少し延長して、日の出まで粘る事に決めた。
およそ十数回竿を振った頃、ようやくウキが海中に引き込まれた。これまでの竿とは違う、何か鈍いゴンゴンゴン的な感触が手に伝わってきた。巻き上げてみると、20センチのアジ。正直、これまで使っていた短かくて軽い竿の様な、鋭く熱い引きの感触ではなかったが、まぁこの際、釣れればなんでもいいや。
それからもう一つ、アジが再び釣れ始めたと言う事は、あの憎きエイがどこかへ泳ぎ去ったと言う事だ。つまり、事件前に一時的にアジが釣れなくなった原因はエイに違いない。確かに、あんなデカいのが泳いで来たら、アジの群れがビビッて逃げるのは当然だ。
それからもしばらくの間、順調にアジは釣れ続け、その度にゴンゴンゴンと鈍い感触を味わった。

それにしても、今夜は雲一つない快晴だ。月が、直視出来ないくらいに明るい。
ふと、自分が居る波止の上を見渡すと、先程までいた例のルアーマンはもう帰っていた。だが、別の釣り人が一人、波止に腰を降ろして竿を伸べているのが、月明かりの下に薄っすらと見えた・・・続く☆
posted by 河野 広 at 07:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歓喜と涙のアジC


時刻は午前零時過ぎ。
ケミホタルの袋には「約四時間、光が持続する」と書いてあった。
本日、ケミホタルを折ったのが午後六時過ぎの事、あれからもう六時間。ケミホタルの光は時間の経過でやや弱くなり、それに加えて月が明るいのもあって、見えにくくなった。しかし、四時間を過ぎても尚消えずに光っているのだから素晴らしい。新しいケミホタルを折ってもいいが、夜明けまであと約六時間、見えている間はアレで粘ってみよう。
そんな事をボケッと考えていた時、突然に後ろから話掛けられた
「アジですか?」
ビクッとして振り向くと、先程まで波止に腰を降ろして釣りをしていた人と思われる初老の男性が、いつの間にか真後ろに立っていた。
僕「はい」
初老「釣れますか?」
僕「まぁまぁ釣れますよ、20センチくらいのが」
初老「僕もアジ釣りよんじゃけど、当たりもありません。ゴカイ(ミミズみたいな虫)じゃけんいけんのかなぁ」
僕「あぁ、でもゴカイだったらメバルが釣れませんか?」
初老「さっき15センチくらいのが一匹釣れたけど、それからは全然当たりません」
僕「あぁ、まだ時期が早いんですかねぇ」

そしてその後、初老の男性は、そのシルエットからは到底予想も出来ない様なロマンチックな事を話し始めた
初老「今日は流星群があるけん、釣りしながら流星群見ようか思うて来たんじゃけど」
僕「えッ!?今日流星群あるんですか?」
僕は、見える範囲の夜空を、首を190度くらい曲げて見上げた
初老「うん、オリオン座の流星群があるけん、調度今あの山からオリオン座が出て来たけん、もうちょっとじゃ思うんじゃけど」
僕「へぇ」
男性が見上げている方向の山の上には、確かに2・3・2の布陣を崩さず光っている七つの星があった。ただ、オリオン座の流星群なんてのは聞いた事が無い。最近のニュースでもそんな話はしてなかった。と言う事は、この初老の男性は、余程、天文学に詳しい博士なのかもしれない。
と思いきや
初老「じゃけどもう寒なってきたけん、帰ろ」
そう言うと、初老の男性はスタスタと波止の上を道路へ向って歩いて行った。
僕は咄嗟に「なんじゃそりゃ!」とズッコケて、危うく新品の竿まで海に落としそうになった。

時刻は午前三時。
潮は干潮に近づき、それに伴ってか、はたまたエイでもまた来たのか、アジがさっぱり釣れなくなった。
僕は、先程の初老の男性が言っていた、オリオン座流星群とか言うのが気になって、しばらくの間、波止に寝そべって空を見上げて見た。勿論、またエイに竿を持っていかれない様に、しっかりと右手で握って寝そべっていた。
月が明るいせいか、星があまり見えない。ただ、時々視野の端っこで、銀色の線が現れては一瞬で消えた。しかも、僅か10分の間に3回も。これがあの初老の男性が言っていた、オリオン座流星群なのだろうか。
流れ星。それは時に、人の心を不思議に弄ぶ邪悪は光。
数分後、僕は何かに取り付かれた人の様に、真夜中の白い砂浜を一人で走っていた。まるで、月の上を走っている様な、不思議な気分。胸の底から溢れ出すフワフワとした愉快な気分。
ところが、どれだけか走って、ふと立ち止まって振り返ると、さっきまで居た波止が爪楊枝くらいに小さく見えて、どっと疲れが出て、突然に激しく息が乱れた。
「遠い・・・。29歳にもなって、調子に乗って子供みたいな事をしてしまった。」
トボトボと、今走ってきた砂浜を歩いて戻る途中、竿が打ちあがっていないかキョロキョロしながら歩いた。しかし、もしやと思って手に掴んでみても、どれも枯れた木の枝ばかり。とうとう、波止に着いても竿は見つけられなかった・・・続く☆
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歓喜と涙のアジD


時刻は午前四時過ぎ。干潮。
ケミホタルの光は更に弱まり、目を凝らしてジッと見ていないと見失う程になってしまったが、間もなく夜が明ける頃になって、新しいケミホタルを折るのは勿体無いので、ジッと目を凝らして見つめた。10分に一回程度、光が海中へ消えて、夜明けまでに20センチ程のアジが数匹釣れた。

時刻は午前六時。
夜が明けて、辺りが明るくなったと同時に、波止の周辺一帯を一通り歩き回って竿を探したが、結局、残念ながら見つけられなかった。きっと、エイがどこかへ引っ張って行ったのか、或いは、潮の流れに乗って、どこかへ流れて行ったに違いない。

と言う訳で、高浜付近、及び瀬戸内海沿岸にお住まいの皆様に、是非お願いがあります。
万が一、海にて竿を発見した場合、恐らくそれは僕の竿であると思いますので、お手数ですが、発見された方は、それを拾い上げられ、高浜付近にある「白石の鼻」と言う、海底から突き出た白い巨石軍の脇に鎮座する小さな祠の横辺りに「釣りに魂を売った男、河野の神の竿」とでも書置きをして、風で飛ばないように縛り付けて置いておいてください。
何卒、よろしくお願いします。
因みに、竿の特徴は、長さ2メートル程で、リールは黒、糸は白。根元が茶色のコルクで、先端付近は深い紫色の竿です。

時刻は午前八時過ぎ。
日が昇り、やや風が出て来た為、また、竿も見つかりそうにない為、本日これにて終了。
今回の「高浜・アジリベンジ」を簡潔にまとめれば、ある意味「一生忘れられない夜」である。

釣果としては、掲載した写真の通り、20センチサイズのアジが約20匹。その他小アジが約10匹。
鯵.JPG

それから、朝方釣れた正体不明の魚。恐らく、アイナメか何かだと思い、一応持って帰って煮付けにして食べたが、あまり美味しくはなかった。
アイナメ.JPG

2013年の壮大な目標である。20センチオーバーのアジ100匹水揚げは、もしかしたらもう既に達成したのかもしれない。
本来なら、手放しで喜びたい所であるが、その代わりに、長年愛用していた竿を手放してしまい、何とも後味の悪い結果となってしまった。

でも・・・いや、だからこそ、僕はやめない。
年内、アジが釣れる限り、行ける限りまた釣りへ行くつもりである。
なぜならそれが、釣りに魂を売った男の宿命。いや、生き様だからである。
この闘いは、一生終わらない・・・。

(※最後に、海釣りをされる方々へ。くれぐれもエイにはご注意ください。一瞬でも竿を離した瞬間に、奴らは根こそぎ持って行きます。まさに海の強盗団です。トイレの際は必ず仕掛けを陸に上げておいてください。または、ベールを外しておくか、竿を何かに固定しておいてくださいませ。)

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赤ジャージの詩人・河野広
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2013年10月12日

2013・初秋のアジ釣り@


2013年9月下旬の夕方。
翌日が、丸一日の休日である事を良い事に、僕はまた大好きな魚釣りへと向かった。
途中、高浜駅(松山観光港付近)の向かいにある釣具屋へ立ち寄り、仕掛けと餌を買った。
本日も、前回そこそこの数のアジを釣った、松山観光港にてアジ釣りをしようと向ったが、釣り場が、イカ釣り客と太刀魚釣り客で埋まっていたので、仕方なく、高浜付近の海岸より突き出ている波止にて釣りをする事にした。

満潮を少し過ぎ、潮が引き始めていた。波風共に穏やかであり、天候も良好。まさに絶好の釣り日和であった。後は、近くにアジの群れさえ居てくれれば言う事は無い。
準備をして、早速、本日第一投目を投じた。
すると、いきなりウキが海中に引き込まれ、竿を立てるとグググと引いた。巻き上げてみると20センチ程のアジであった。
大当たりである。

※ここで簡単にアジの締め方を説明しよう。
大きめ(20センチ以上)のアジが釣れた場合には、タオルで胴体を掴み(素手で掴むとヒレで怪我をする為)、頭を固い地面に強く叩きつける。すると、アジは口を開いて痙攣する。次に、ハサミでエラを2〜3本切ると血が出て来る。所謂、血抜きである。これで完了。あとはクーラーボックスの中に入れておけば良い。(保冷剤などがあれば、一緒に入れておくと尚良い。)こうしておけば、料理をする時にアジの身が締まった状態であり、また臭みも無い。因みに、小さいアジ(10センチ以下)の場合も、同じ処理をしてもいいけど、面倒臭いので僕はやらない。

その後も、立て続けに20センチサイズのアジが10匹程度釣れた。
大変良い傾向である。

しかし、その時僕はまだ、ヤツがすぐ傍まで迫って来ている事に全く気が付いてなかったのである。

それは、何投目かを海へ投じた時の事であった。
通常、アジが針に掛かった場合、勢い良く海中へウキが引き込まれる。ところが、その時のウキの動きは、半分が海中に沈み、半分が海上に突き出ている状態。何かが針に掛かっているのには違いないが、ウキの動きが妙であった。これはアジではないな?
と思ったが、とりあえず勢い良く竿を立ててみた。するといきなり、ググググッ!と、これまで感じた事の無い凄まじい引き!通常、アルファベットの「I」の形状をしている竿が、一瞬にして「J」を通り越して「U」までひん曲がった。
「なんだこれはッ!」
思わず一人で叫んだ。
こちらが引けば引く程、尚も相手は糸を海中へと引き込んでいく。
これは一体、チヌかスズキかサメかエイか、または、素潜り漁をしていたおばちゃんにでも引っ掛かったのか。
何でもいいけど、このままでは竿が折れる。咄嗟にそう判断した僕は、竿先の糸を掴み、竿を地面に置き、素手で糸を手繰り寄せてソイツを引っ張り上げる事にした。
引いて押してひねって返して、ようやくソイツの姿を海面にて確認した。見た目は、ややチヌの様ではあるが、表面がやや明るい灰色で全体に黒い点々が幾つも付いている。とにかく気味が悪い。だが、見た目40センチはあり、刺身にするにはもってこいと言う程に身が付いている。
しかし、食べられる魚なのかそうでないのか、些か不安を感じた僕は、ソイツを陸に引き上げた後、写真を撮り、僕の地元の佐田岬半島の「松澤フィッシングクラブ」の会長である松澤先輩に「これは何と言う魚でしょう?」とメールを送信してみた。
すると、一分も経たない内に返信があった。
「それは恐怖のアイゴだ。食べてもあまり美味しくないし、ヒレに毒があり、刺されると相当痛いし腫れるから、絶対に触ってはいけない。」
危ない所だった。あと数秒、松澤先輩からの返信が遅ければ、僕はソイツを素手で触って、クーラーボックスに入れていたに違いない。まさに、命の恩人である。
メールを読んで「ゾッ」とした僕は、しばらくの間、あまりの恐怖に心臓バクバク、膝はガクガク、未だ針が口に刺さったままの恐怖のソイツを、少し離れた場所から眺めている事しか出来なかった。

フグは食べたら死ぬと言うが、なんとこの恐怖のアイゴと言う魚は、触っただけでも死ぬ。まさに、冗談も通じない、海のマフィアなのである。

だが、このままここに放っておく訳にもいかないので、僕はソイツに恐る恐るタオルを被せて足で踏み、ヒレに注意しながらハサミで針を外し、トーキック(爪先蹴り)で海へ蹴り落とした。
掲載した写真が、その時の恐怖のアイゴである。因みに、タオルに付着している血痕は、先ほど締め殺したアジの血痕である。
皆様も、釣りに行った際にコイツをもし釣り上げたら、絶対に素手で触ってはいけません。
13・9・30アイゴ.JPG
ただ、後々調べてみると、このアイゴと言う魚。ヒレにさえ注意すれば特に問題は無く。上手に内臓を取り出して刺身にすれば、身は鯛の様にプリプリで、表面が赤く中心部は白身だそうである。但し、根魚の為、どくどくの臭みがややあり、刺身で食べる場合には、一度湯通しした後に氷水で締めてから、生姜醤油で食べると、大変に美味しいらしい。

恐怖のアイゴ事件から数時間。
気が付けば、陽は西の山に沈み、辺りは真っ暗。
辺り一帯の海岸へ、引いては返す波の音だけが、迫る様に響いていた・・・続く☆
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2013・初秋のアジ釣りA


時刻は午後九時。
通常海の潮は、六時間を掛けて満ち、また六時間を掛けて引く。つまり、満潮が一日に二回来て、干潮も一日に二回来ると言う事だ。
潮位と釣果の関係について述べると、不思議な事にその回答には諸説ある。
満潮時には魚が釣れるが、干潮時には釣れないと言う説。または、満潮から干潮の間に最も魚が良く釣れると言う説。ところが逆に、干潮から満潮の間に、最も魚が釣れる。と言う説もある。
だが、僕の経験から言わせて貰えば、釣れない日(または時期)には一日中何も釣れない。また、日頃からよく釣れる場所では、満潮、干潮に関わらず、一日中釣れる。
要するに、僕の結論は、釣果と潮位の満ち引きには、大した関係は無い!満潮でも干潮でも、釣り人にやる気さえあれば魚は釣れる!のである―。

時刻は午後九時。
本日、釣りを開始した午後三時から早六時間、海は干潮を迎えていた。
満潮時、松山観光港に発着するフェリーが、遠く前方の海の上を通る度に、しぶきを上げて威勢よく足元へ押し寄せていた波も、今では波止の下の方でチュップンチャップン言っている。
釣り始めには入れ食いだったアジも、今ではサッパリ当たり無し。
一説の通り、やはり干潮時には魚は釣れないのか。或いは、たまたまアジの群れが余所へ行っているだけなのか。僕は、僕自身の結論に、早くも疑いを持ち始めてしまっていた。
つい一時間程前まで、隣でイカを狙っていたルアーマンも、当たりが無い為に諦めて帰った。
いよいよ、人気の無い真っ暗な波止の上にポツンと一人ぼっち。
尚且つ、周囲をグルリと見渡せば、波止の付け根の道路の際に、よりによって墓地がある。明るい時には気にならなかったが、今となっては気になって仕方ない。
一投投げては墓地を振り返り、巻き上げてはまた墓地を振り返り。
そんな事を繰り返していたまさにその時だった。墓地の辺りで、濃いオレンジ色の小さな光が空中をユラユラと漂っているのが見えた。
「出た・・・火の玉だ」
僕は思わず硬直した。そして絶望した。もう僕に逃げ場は無い。今急いで車に戻っても、既に霊が運転席に座っているに違いない。仮に座ってなかったとしても、エンジンが掛からないようになっているに違いない。もう逃げられない。
ところが、間もなく全ての謎が解けた。
遠く前方の海上を通るフェリーや漁船が発しているライトが墓石に当たって、たまに濃いオレンジ色に光っているだけだった。(ただ、なぜ濃いオレンジ色に光るのかは分からない。)

一先ず安心した。しかし、一向に一匹も釣れない。だが、もしかしたら釣れるかもしれないと思うと、帰る気もうせてしまう。それにまだ大量の餌が残っており、捨てるのも勿体無い。ならば、釣りを続けるしかない。
僕はそのまま釣りを続けた。ピクリとも上下しないウキを見つめ続けた。魚が齧った痕跡の無い餌のエビを、千切っては付け替えて、仕掛けを海へ投げ続けた・・・続く☆
posted by 河野 広 at 01:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013・初秋のアジ釣りB


それにしても今夜はやたらに夜光虫が多い。
夜光虫とはプランクトンの一種であり、夏の夜には、あちこちの海岸で青くピカピカ光る虫だ。大量発生すると、海岸全体が青く光って、実に幻想的で神秘的な光景に見える。
特にその日の夜は、夜光虫が大量発生していたようで、僕が投げた仕掛けがチャップンと海面に落ちる度に、その辺りが青く光輝き。竿先から伸びる糸をシャクり上げると、一瞬ではあるが、目の前に青く輝く光の道が出現した。

それにしてもどうだ。だったらおかしいじゃないか。

その時、僕の頭の中でも、ある疑問が発生していたのである。
アジはプランクトンを主な主食としている魚ではないか、ならば、今まさにこれだけの量の夜光虫と言うプランクトンが、この海岸に発生しているのだから、それこそアジの群れが「それ行け!」とここへ押し寄せて来てしかるべきではないのか!?
その大いなる疑問を解決するべく、僕は早速携帯を開き、ヤフー知恵袋へとアクセスして「アジ・夜光虫・捕食」のワードにて、過去の質問と回答を読んでみた。すると、そこには予想もしなかった回答が書かれてあった。
「アジを含む多くの魚は肉食の魚であり、主に動物性プランクトンを捕食する。ところが、夜光虫とは植物性プランクトンの為、アジを含む多くの魚は夜光虫を捕食しない。また、捕食しないもう一つの理由として、夜光虫とは、魚の体内に入っても尚生き続け、時にはその魚を内側から食べて殺してしまう事がある為に、夜光虫が大量発生している場所には、魚の群れが寄り付かないのである。」
誰の回答かは知らないが、その回答は、実にシンプルであり、実に分かり易く、極めて鋭く僕の希望も野望も何もかもを切り裂く回答であった。

結局、案の定、それ見た事か、言わんこっちゃない!
翌日の朝陽が昇るまで、一匹のアジどころか、一匹の魚も釣れなかった。
いよいよ疲れた。自称「魚釣りに魂を売った男」で有名なこの僕も、今回ばかりはいよいよ疲れた。
釣りを始めてもう15時間。釣れたのは10匹程度のアジと、トーキックでリリースした恐怖のアイゴだけだ。
アジが腐る前に今日はもう帰ろう。
魚釣りに関しては、呆れる程に諦めの悪い僕だが、今回ばかりはさすがに疲れたので、あと十投ほど投げて釣れなかったらもう帰ろうと考えていた。
ところが、そんな時に限って、隣にお喋りなおっちゃんの釣り客がやって来て、色々と話掛けてきたのである。
客「釣れましたかな?」
僕「アジが少し」
客「ほぉ、どのくらいのアジが?」
僕「20センチくらいですかね」
客「ほぉ。この辺でサヨリが釣れる言うて聞いたんじゃけど、釣れるんかな?」
僕「いやぁ、僕はヤヨリはやらないんでよく分かりませんけど」
客「いやこの間ね、一時間もせん内にサヨリ20匹釣った言う人がおってね・・・」
その後も、お喋りなおっちゃんのお喋りは止まらず、遂に帰るタイミングをなくしてしまった僕は、その後も二十投、三十投と、お喋りなおっちゃんと話ながら投げ続けてしまった。しかし、夜光虫のせいか、或いは、僕のやる気のせいか、何も釣れなかった。

釣り始めてもう18時間。6×3で潮はまた満潮を迎えていたが、釣れない。
こうなればやはり、諸説ある、潮位と釣果の関係は否定せざるを得ない。やはり僕の結論が正しいのだ。

方や、お喋りなおっちゃんの方も、十投ほど投げてもサヨリの当たりが無いらしく
客「いかんのぉ」
と一人言を漏らし始めた。
方や、僕の方も、そろそろ帰りたいんだが、細い波止の帰り道を塞がれていたので、どうにもこうにも立ち上がりにくくて「困ったねぇ」と心の中で呟いた。
するとその時、突然におっちゃんが叫んだ
客「ぉお!釣れたで!」
見れば、銀色で細長いキラキラした短刀の様な魚が一匹、海面をピチピチ跳ねながら、おっちゃんの糸に巻かれて波止に近づいて来ていた。
実を言うと僕は、サヨリと言う魚の名前は知っていたが、その姿を見るのはその時が初めてだった。
嬉しそうに、オーバーアクションで右に左に竿を振りながらリールを巻くおっちゃん。
ところが・・・
波止まであともう少しと言う辺りで、サヨリは身を大きく振って強引に針を外し、海の中へ消えて行った。
客「ありゃッ!外れたが・・・」
今の今まで、あんなにイキイキとリールを巻いていたおっちゃんは、一体何が起こったのか!と言う表情で彫刻の如く固まっていた。
波の音だけが空しく響く波止の上で、ようやく現状を理解して、残りの糸を静かに巻いているおっちゃんの哀愁漂う姿を見ていられなかった僕は、視線を遠い海の向こうへ向けた。
ただ、サヨリが針から外れた瞬間の「ありゃッ!」と言うおっちゃんの声が、まるで、中年親父が朝から大海原へ向って「サヨリーッ!」と大声で叫んでいるみたいで。それを想像すると何だか笑いがこみ上げて来てしまった僕は、おっちゃんに気付かれない様に、餌を付ける振りをして、下を向いて笑いを堪えていた。

それから更に数時間、結局僕は帰るタイミングを見つけられないまま、おっちゃんの横で釣りを続けていた。
おっちゃんの方は、あの後どうにか数匹ほどサヨリを釣り上げたみたいだが、これ以上は釣れないと踏んだのか、或いは、何か用事が出来たのか知らないが、早くも帰る準備を始めていた。
そしてなんと最後に、僕の所へバケツを持って近づいてきて
客「あんまりおらんけど、持って帰って食べてくださいや」
と言って、その日釣れたサヨリを僕に全部くれた。
僕の方からも、アジを差し上げたかったのだが、正直あんまり釣れてないし、しかもかなりの時間クーラーボックスに入れたままだったので、結局タダでサヨリを頂いた。

掲載した写真が、その時おっちゃんに貰ったサヨリである。塩焼きにして食べると、磯の香りが口の中に広がって、意外と美味しかった。
13・9・30サヨリ.JPG

そして、次に掲載した写真が、約二十時間にも及ぶ死闘の末の、僕のその日の釣果である。
13・9・30アジ2.JPG

2013年の目標!20センチオーバーのアジを100匹水揚げする事!

魚釣りに魂を売った男の戦いは、まだまだ終わらない・・・☆

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赤ジャージの詩人・河野広













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2013年10月08日

五色浜リベンジ


2013年のお盆の少し前、五色浜で夜釣りをした際、一度だけ大きな当たりがあったが、残念ながら糸が切れてしまった。
一体あの当たりの正体はなんだったのか!?
それを確かめるべく、同年9月某日、僕は再び五色浜へと向った。

午後一時頃、波止にて第一投目を投じた。
満潮を少し過ぎ、潮が引き始めていた。

※釣り業界の噂によれば、満潮と干潮の前後一時間を「潮止まり」と呼び、その時間は魚が釣れないと言う。詳しい理由についてはよく分からないが、恐らく、魚が主に捕食するプランクトンの海中での動きに関係があるのではないかと思われる。

だから、その日の第一投目を投じた時の潮の具合は、良かったと言える。
しかし、当たりは無い。二投目、三投目も、当たりは無い。
ところが不思議な事に、当たりが無いのにエサは綺麗に食べられている。
そこで考えられる原因は次の二点である。
餌が古くなっていて、海水温と波により溶けて外れた。
または、海中に老夫婦が居て、糸が上下しないように片方が上で糸を摘み、その間にもう片方が針から餌を外している。
考えられる原因はこの二点である。
しかし、謎は数分後に解けた。
何投目かに仕掛けを上げてみると、針も飲み込めない程に極めて小さなフグの赤ちゃんが、針の先に引っ掛かった状態で上がって来た。
犯人は、ふてぶてしい顔をしたコイツだった。
13・9・26フグ.JPG
確かに、こんなのが海中にウヨウヨいて餌を突いたとしても、針を上下させる程の力は無い。だから当たりが無かったのだった。

仕方なく僕は、その場所を諦めて、もう少し水深の深い波止の先端付近へ場所を移した。
すると、すぐさま当たりが出た。
巻き上げてみると、10センチ程のカワハギだった。
これは嬉しい!
なぜなら、僕の好きな食べ物の第一位は「カワハギの肝」だからである。あれを炊き立てのご飯に乗せて食べると、魂が揺れる程に美味しい。
例え10センチのカワハギとは言え、季節が寒くなるとお腹が膨れてソコソコの肝を蓄えている。
僕は早速そいつを針から外して、胸ビレの辺りをアイスピックで刺して血抜きをし、角をハサミで切った。こうしておくと、身や肝に血が回らない為に、食べる時に臭みが無いのである。

その後も、同程度のサイズのカワハギが数匹釣れた。また、小さいがグレも数匹釣れた。
爆釣とまではいかないが、前回に比べればそこそこに満足のいく釣りが出来た。また、前回の強い当たりの正体を暴く事も出来なかったが、とりあえず今回はこれで良しとして、午後七時頃に帰った。
掲載した写真が、その日の釣果である。
13・9・26カワハギ.JPG

帰宅し、早速カワハギの腹を開くと、やはりソコソコの肝を蓄えていた。それを半分は醤油に溶かして、刺身に乗せて食べた。そして、半分は炊き立てのご飯に乗せて食べた。
やはり桁違いに美味しかった。久しぶりに魂が揺れた。
中学生の頃に、初めて無修正のエッチビデオを観た時くらいに魂が揺れた。


これからもう少し気温が下がり冬に近づけば、サイズも大きくなり、肝の量も増えるに違いない。
嗚呼、幸せだなぁ・・・☆

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赤ジャージの詩人・河野広







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2013年10月03日

2013・夏のアジ釣り


2013年の初夏、実家の佐田岬半島へ帰省した折、遠投したウキがスッポリと海中に消え、竿を立てるとグググと強い引きがあった。巻き上げてみると20センチのアジ。
あの感触を久々に味わって以来、釣りへの情熱が再び目覚めてしまった僕は、どこからか漂う血の匂いに狂った侍の如く、暇さえあれば竿を持って海へ出掛けている。
しかし、2013年の松山市内での釣りは、今の所まさにスコンスコン状態であり。毎回海へエサを撒きに行っている有様だ。
そんなある日の帰りがけ、行きよりも軽くなったクーラーボックスを抱えて立ち寄ったスーパーマーケットにて、小アジ約30匹が1パックたったの198円で売られているのを見て愕然。
仕掛けのサビキ270円+エサのジャミ270円=540円・・・小アジの詰め合わせ約30匹を2パック買ってもお釣りが来るではないか・・・。
勿論、買って帰った。なぜなら、釣りに行く前から、口がアジの口みたいにパクパクになっていたからだ。
だけど何だか、金と一緒に、意地とプライドも払った様な、情けない気持ちになった。でも、から揚げにして食べると、やっぱり美味しかった。
だけど、どうしても自分で釣った魚を食べたい。もう一度、あのグググを全身で感じたい。そのどうしようもない衝動の為、僕はまた行ってしまったのであるー。

ネットにて、松山市内の釣り場と釣れる魚の情報を細かく調べた。
その結果、松山観光港にてアジが釣れると言う記事を読んだ僕は、早速、270円のサビキと270円のジャミを買って、観光港へと向った。
観光港と言えば、もちろんフェリー乗り場である。その為、誤って違う駐車場へ入ると、切符を持ったおじさんに窓をノックされて
「広島行き?それとも呉行き?」
と聞かれる。なので、そうならない為に簡単に説明すると、松山市内から観光港へと向うと、まずメインの大きな建物があるが、そこは素通りする。次に、第一駐車場入口と言う看板から入れる道路があるが、そこも素通りする。するとそのすぐ次に、第二駐車場入口と言う看板から入れる道路があるので、そこから入る。その時、係員の人に
「小倉行きですか?」
と尋ねられるが
「いいえ、公園です」
と答えれば「どうぞ」と言って通してくれる。
奥へ入って行くと、公衆トイレの前に20台ほど車を停められる駐車場があるので、そこに車を停めれば、すぐ横に釣り場がある。長さ100メートル+幅5メートル程の範囲に何も無い妙な空間だ。しかし、釣り人にとっては実に良心的な釣り場だ。
それに、雨の日以外は常時釣り人がいるので、どの辺りまでの範囲で釣りをしても大丈夫なのかがすぐに分かる(大型フェリーが入港する場所が近い為)。
また、そこで釣りをしている人の90パーセントは、定年後のおじさんが多い、つまりは車からすぐ近くに釣り場があり、足場も良く、万一海に落ちても誰かが助けてくれる確率が高い為?ではないだろうか。とにかく、釣り易い場所と言うのは間違いない。
それに、昼間はサヨリ、グレなど。夜間はアジ、イカ、太刀魚など。が釣れると言う(時期による)。

八月下旬のとある午後六時頃、僕は何となくの直感で、フェリーが着岸するであろう場所から少し離れた西向きの岸で第一投を投じた。しかし当たりは無い。二投目、三投目、全く当たりは無い。尚且つ、徐々に雲行きも怪しくなって来たし、風も出て来た。ヤバイ。
ところがその時、初老の男性がガラガラとキャスター付きのクーラーボックスを引きずって、一直線に北向きの岸へ歩いて行って釣りを始めた。
あの迷いの無い歩き方と人生経験豊富そうな後姿。つまりそれは、今晩の天気は持つ、そして釣れる。と言う事を、その歩き方と背中で語っているに違いない。
僕はその初老の男性を信じて、投げ続けた。
ところが、その直後である。ピカリと空が光ったと同時に、ゴロゴロゴロと雷がなり、台風の様な激しい雨と風が襲ってきた。僕はたまらず道具を片付けて、車へ非難。間もなく初老の男性も車へ戻って来て、やがて帰って行った。

ジジィが、見掛け倒しもここまでくれば詐欺である。

しかし僕には、どうあってもこのままでは帰れない理由があった。
冒頭にも書いた通り、僕はここ数回の釣りにて、実に苦々しい思いを繰り返しているのだ。
考えれば、四歳の頃から釣りを始めた俺だ。昨日今日始めた素人でもあるまいし、また帰りがけにスーパーに寄って小アジのお買い得パックを買うなんて、無様な事は出来ない。こうなったら意地でも、雨と風がやむまで何時間でも待ってやる。
と、意気込んでいる内に、パタリと雨がやみ、つい先ほどまで僕が釣りをしていた西向きの岸の向こうの空が晴れているのが見えた。
太陽は東から昇ると言う。天気は西から変わると言う。やれる。
僕は再び道具を持って海へ向った。そのままさっきの西向きの岸でやろうかとも思った。しかし、つい先ほど尻尾を巻いて帰って行った初老の男性が、迷い無く歩いていった北向きの岸にも魅力がある。なぜなら、あれだけ迷い無く一直線に向うと言う事は、過去にアソコで良い思いをしたと言う事だろう。つまり、釣れると言う事だろう。
僕は、右向け右をして、先ほど初老の男性が釣りをしていた場所に陣取って、釣りを開始した。
一投目、二投目、当たり無し。その後もしばらく当たり無し。
しかし、三十分ほど続けた頃にウキが沈んだ。竿を立てると、小さいがグググと引いた。巻き上げて見ると10センチ程の小アジだった。
アジは群れで泳ぐ回遊魚である。一匹だけそこにポツンと居る、と言う事は無い―。

その日、結局朝まで雨は降らなかった。風も無く波も無く、釣り日和だった。
先ほど言った通り、アジは群れで泳ぐ回遊魚である。一匹だけそこにポツンと居る、と言う事は無い。
つまり、群れさえ捕らえれば、こっちのもんだと言う事だ。
13・9・21釣果.JPG
13・9・21アジ.JPG
釣果は写真を見て頂ければ分かる通り、20センチのアジが30匹程度と、他にも10センチそこそこの小アジが20匹程度釣れた。
爆釣とまではいかなかったが、そこそこの釣果であった。

だけど、こんなんじゃまだまだ足りない。僕には、年内に20センチオーバーのアジを100匹以上水上げすると言う、壮大な目標があるのだ。その目標を達成するまで、僕の2013年は終わらないのである。
乞うご期待!

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2013年08月31日

フグ岬とサメ浜海岸


実家のある佐田岬半島へ帰った時以外、ここ2〜3年はあまり魚釣りへ行って居なかったが、今年の夏頃より、どうあっても魚釣りへ行きたい衝動が起こり、結構頻繁に、暇さえあれば松山市周辺の海へ魚釣りへ行くようになった。
恐らく、そのきっかけは、今年の初夏に佐田岬半島へ帰ったおり、遠投したウキがスッポリと海へハマリ、竿を立てるなりグググと言う当たりの感触を感じた為だ。
もう一度あの興奮を味わいたい。
つまり、忘れられない体になってしまったと言う事だ。

しかし、釣り人の天国と言われる佐田岬半島とは違い、松山市周辺での釣りは、打てども響かない、と言うか、スコンスコンと言う感じがある。(単に僕の腕が悪いだけだろうか)
朝、梅津寺付近のテトラポットの先端にて遠投、しかし、ウキは沈めど上がって来る魚は小型のフグばかり。いよいよ嫌気が差した僕は、梅津寺=フグ岬と名付けて帰った。(梅津寺では、上手にやればチヌが釣れるらしいけど)
そこで今度は、大量のジャミとオキアミ(小エビ)を買い込み、数年前に小アジの鯉のぼり(釣り針が六本付いた仕掛けをサビキと言い、六本の針全てに魚が掛かる事を鯉のぼりと言う)を経験した高浜へ行ってみる事にした。
時刻は午後四時過ぎ、夕方から深夜に掛けてアジが釣れると言うタレコミを知っていた僕は、適当な場所に車を止めて、早速高浜の湾へ向った。
湾へ入る時、地元の人と思われる70過ぎの初老の男性とすれ違ったが、特に何も言われなかったので、こちらも何も言わなかった。
ところが、僕が釣りの準備をして、エサを付けて、第一投目をチャップンと海へ沈めた時の事だ、先ほど擦れ違った初老の男性がいつの間にか僕の後ろに立っていて、声を掛けられた
「兄さん、ここは釣りが出来ん事になっとるんじゃ」
だったらさっき擦れ違った時に言えっちゅうの!釣竿持って歩いている時点で釣りをしに来た事は分かったでしょうにまぁ!!
仕方なく僕は、折角準備した道具を仕舞い、車に戻った。
さてどうしたものか、このままここでじっと停車していても、車の中が生臭くなるだけだ。さっきのジジイが家に入って寝るのを待つか。しかし、地元の人がダメと言っているのに、コソコソ釣りをするのはルール違反だ。仕方ない、別の釣り場を探そう。
その日は調度、大街道で野球拳踊りをやっている日だった為、街の中心はやたら騒がしかった。でもそのお陰で、海っぺりには老人と漁業関係者しか居なかったから、恐らく普段は、海水浴客や花火をしに来る人で騒がしいであろう、五色浜海岸へ行ってみると、やはり人の気配は無かった。唯一居たのは、ランニングシャツでパイプ椅子に座っている警備員?と思われるおじいちゃんが二人。果たしてこのおじいちゃん二人でこの海岸を守れているのだろうか。
五色浜の防波堤には、ことごとく外灯が無い。なので、夜には必ず懐中電灯を持って歩かないと、段差でつまづいて海にチャップンと言う、残念な事になりかねない。
とりあえず、適当な位置に陣取り、本日第二投目を海へ投げた。しかし、うんともすんとも言わない。音沙汰なしだ。
それからも同じ事を繰り返して早四時間。何の当たりもない。しかし、今更また釣り場を探してウロウロ車で走り回るのはもうごめんだ。ここで粘るしかない。
その時だった。ウキにつけてあるケミホタルがやや海中へ沈んだので、勢い良く竿を立てた、するとグググと言う、かつて感じた事のないような当たり!!これは何だ!!テンションは一気にMAXまで上がった!
ところが、プツリ!と言う音が耳に聞こえるくらい、見事に釣り糸が切れた。しかし、グググと引いたのは経験上で間違いない。根掛りではない。かなり大きな魚、おそらくチヌかヒラメに違いない。
早速、懐中電灯で照らしながら、再度仕掛けを作り直して、先ほど当たりのあった辺りへ投げ込んだ。
しかし、その後またしばらくの間、うんともすんとも言わない、音沙汰なしの状況が続き、最後の最後、もうそろそろ夜が明けようかと言う頃になって、やっと一匹釣り上げたのは、何と30センチ程のサメだった。
なんじゃこりゃ。気持ちの悪い。
こうなってくるとさっき掛かったのも、もしかしたらサメだったんじゃないだろうか。
いよいよ嫌になった。それに、30センチとは言え、サメの口なんか触れたもんじゃないから、仕方なくハサミで仕掛けを切って、爪先で海へ蹴り落とした。
今日はもうダメだ。見事にポシャリました・・・。

しかし、まだまだ釣りたい衝動の収まらない僕は、来る秋の本格的な釣りシーズンへ向けて、ただ今松山市周辺の爆釣ポイントをリサーチ中なのであります。

最低でも、20センチオーバーのアジを100匹は釣り上げてみせたいと思っています!
乞うご期待・・・☆

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2010年12月23日

2010アジ・ファイナル


先日、今年の釣り収めに行ってまいりました−。
今年2010年は、何かと忙しい一年だった為に、趣味の釣りをする暇もなく、残念ながら数える程度しか釣りに行けませんでしたが、それでもたくさん釣りましたよ、アジを。
何と言っても、11月に入ってからの最後の追い込みが凄かったです。
恐らくトータルで500匹近いアジを釣ったのではないかと思います。

では話を「2010アジ・ファイナル」に戻します。
時刻は午前零時、ショーモないバイトを終え、僕はその足で釣具のフレンドへ行き、175円のジャミ(エサ)を一袋買いました。その後、松山市高浜(松山観行港付近)へと向かいました。
いつもの釣り場に着くと、他に釣り人は居ず。波の状態良し、天候良し、風向き良しで、まさに絶好の釣り日和でした。
早速、弟一投目をチャップンと水面に沈めてみると、波紋を形どるように青く小さな光が幾つか見えました。夜光虫です。
夜光虫はプランクトンの一種であり、波などの刺激で青く発光します。夜、夜光虫の居る海で泳ぐと、体の周りがキラキラと光ります。綺麗です。
そんな夜光虫に気を取られていると、早くも一匹目が針に掛かり、キュルルと竿が鳴きました。上げてみると15センチほどの小アジでした。天ぷらにすると美味しいサイズです。
それを皮切りに、その後は仕掛けを海に沈めれば十五秒に一匹のペースで順調に小アジが掛かり、その度に竿がキュルルと鳴きました。どうやら、浅瀬に集まった夜光虫を目当てにアジの群れが着ていたようです。まさに当たり日でした。
一時間も経たない内に、早くもクーラーボックスの三分の一がアジで埋まりました。二時間後には半分が埋まりました。こんなに釣った事が松山市漁業協同組合などにバレたら、告訴されるのではないかとヒヤヒヤする程の量でした。
するとその時、一際強い引きがあり、今までよりも大きな音を立てて竿が鳴きました。サバです。僕ほどのベテランになれば、引き具合だけで何の魚が釣れたかおおよその見当は付きます。アジの場合であれば、針に掛かると上下(主に下)へ逃げます。ところが、サバは左右(主に進行方向)へ逃げます。その違いで分かるのです。引き上げてみれば、案の定サバでした。25センチはある大物でした。ただ、僕は以前サバに当たって大事になった事があります。全身に赤い発疹が出て死にかけました。「サバの生き腐れ」と言う言葉があるように、アイツらは生きたまま腐っているのです−。

午前一時頃より釣りを開始し、午前五時頃にて、2010年の釣りを終える事にしました。予想以上の釣果に感無量でした。
その後、僕はある考えの為に自宅へは帰らず、そのまま職場であるコンビニへと向いました。着いてみると同僚のKがレジに立っていたので、中へ入ってクーラーボックスを開けました。
K「え、何これ?臭ッ!!オーナーに怒られるけんやめてや。」
僕「いやこれ、今釣って来たんよ。そこのフライアーで揚げて売りや」
K「いやこんなん勝手に売ったら怒られるよ」
僕「いやこれ天ぷらにしたらめっちゃ美味しいんよ」
K「え〜じゃぁ天ぷらにして後で持って来てよ」
僕「あぁ、分かった。」
その会話で僕の作戦が変わりました。当初は、コンビニのフライアーでアジを揚げて売って内緒で儲けようかと考えていましたが、Kとの会話により「Kにアジの天ぷらを食べさせたい!」に目的が変わりました。
自宅へ帰り、本日の釣果を確認すると、小アジが209匹にメバルが4匹程でした。まずまずです。これをKの仕事が終わる午前九時までに全部裁いて天ぷらにするのは至難の技でした。

それではここで、僕が提案する美味しいアジの天ぷらの造り方を教えちゃいます。

1、まずはアジを釣って来てください。10〜15センチくらいのが美味しいです。
2、釣って来たアジを軽く水洗いして表面のヌメヌメを取ります。
3、お腹に切れ目を入れて、指で内臓を掻き出します。
4、後頭部が背中に着く感じで首を折り、エラの内側の赤いギザギザを取ります。
5、ラーメン皿程度の皿に片栗粉を適量入れます。
6、そこへ小アジを10〜15匹程度入れ、平たい皿で蓋をして上下左右に振ります。すると小アジ全部にまんべんなく片栗粉が付着します。
7、180度程度に熱した油へアジを入れます。
8、沈んでいたアジが浮いて来てから約一分ほど待てば出来上がり。直ぐにキッチンペーパーなどを敷いた皿に取り上げて完成です!!軽く塩を降って食べると超美味しいです。

早速、出来上がったアジの天ぷらを持ってコンビニへと向かいました。ところが、控え室に居たKを見て愕然としました。何とKは約束を忘れて、豚の角煮おにぎりを食べていたのです。

僕「おい!何で俺が右手にこんな大きい皿持ってるか分かるか?」
K「分かりま・・・すん。」
僕「人に怪我させるのは暴力やけど、殺意を持って行う暴力は、暴力とは言わないんだよ」
K「何ですか?」
僕「・・・暴〜殺?」
K「食べます!!」
Kは、食い気味でそう返すと、僕が右手に持っていた大皿から小アジの天ぷらを一匹摘んで食べました。
K「えッ!普通に美味しいんやけど!」
その後、Kの手は止まらなくなり、ものの数分で皿の半分の小アジをたいらげました。更には、騒ぎを聞きつけたMくんとKさんとNさんまでもが控え室に駆け込んで来て、残りの半分を奪い合う様にしてたいらげました。
実に愉快な朝でした−。

そんな感じで、僕の2010の釣りは終わりました。
おし、来年も釣るよ〜!!・・・☆
101201_063527.JPG

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赤ジャージの詩人・河野広


posted by 河野 広 at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

2009アジ・ファイナル


もう年内にはアジ釣りへ行く事なんか無いだろうと思っていたのに、やっぱり釣りバカなんですねぇ。
まるで、坂本龍馬が壁に立て掛けた日本刀を手に取り、今まさに戦いへ向かうように。僕も昨日、台所の隅に立て掛けた釣竿を手に取り、まさに戦いへ向かいました―。
時刻は午後八時。満潮。大潮。曇り。風はややあり。
お気にの釣り場へと到着した僕は、到着するや否や第一投目を投入した訳です―。
まさに昨日は、アジ・ファイナルと呼ぶに相応しい程の快心の釣りでした。だって!アジ何匹釣れたと思います?ビックリしますよ!何と三百匹釣れたんですよ(写真に参照)!こんな事が松山市漁業協同組合に知れたら、間違いなく僕は告訴されますよ!(笑)
サイズ的には10〜15センチの小アジでしたが、やっぱ三百匹も釣れたらテンション上がりますよね〜。
それに小アジと言えども、スーパーなんかへ行けば5匹1パックで百円しますからね。だとすれば〜三百匹でいくら?ちょっと分からないけど・・・。だって昨日買った道具とエサなんて、257円のサビキと350円のジャミだけで、正味607円ですよ!まさにこれぞノーリスクハイリターン!ってヤツではないでしょうか。
更には、遂にやってしまいましたよ僕は、プチ鯉のぼり!海釣りの世界では、サビキって言う、ヒラヒラのゴムみたいなんが付いた針が六本付いてる仕掛けがあるんですが、その六本の針全部に魚が食い付いた状態で上げる事を「鯉のぼり」って言うんです。僕も長い事釣りをしてますが、多分まだその鯉のぼりは達成した事ないと思います。ところが昨日は、とにかく入れ食いだったので、最大で四匹釣り上げましたよ〜!まさにプチ鯉のぼりです!
そんな感じで午後八時から四時間程休む暇も無く釣り続けて三百匹。
しかし、毎回アジを大量に釣るまでは良いのですが、それを持って帰って捌く時には後悔します。だって、百匹捌くのでも二時間は掛かりますからね。しかし今回はその三倍の三百匹。所要時間は六時間。こりゃ無理だ〜。そう思った僕は、友人のYにメールして百匹あげました。
それでもまだ二百匹・・・。
ヌォ〜〜〜〜〜〜ッ!!
めんどくせ〜!!
でも放っといたら腐って部屋中がとんでもない臭いになるので〜頑張って捌きま〜す!

と言う訳で、僕の2009年の釣りはこれで終了と言う事になります。今年も実にたくさんの魚を釣らせていただいて、とても満足しています。しかし、僕の釣りへの欲望と興味はまだまだとどまる気配がありません。
フィッシング・イズ・マイライフ!!
来年もアグレッシブにいきますので、皆様、来年も応援ヨロシクお願いしま〜す!!・・・☆
あじ2

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赤ジャージの詩人・河野広
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2009年09月17日

2009第三回戦


今回も行って来ましたよ!!恒例の魚釣り、2009第三回戦です。
しかし、今年の夏はとにかく仕事ばっかりで、体中で夏を感じる機会がなかった為、まだ夏は終わってない、俺の夏はまだ終わってない!的な乗りのまま、薄着で夜釣りに行ったらめっちゃ寒かったです。知らない間に世間はもうドップリと秋でした。
で、肝心の魚釣りの方ですが、結論から言うとけしてめちゃめちゃ釣れたとは言えない結果でした。ただしかし、単なるビギナーでもない限り、俺ぐらいの一流の釣り人になってくると(笑)クジラでも釣らない限り「どうだったんですか?今日の釣果は?」と聞かれても「今日はもう、釣れて釣れて」とは言わないのです。例え胸の奥底からヤラシイ笑いがこみ上げて来る程釣れたとしても、人前ではあえて「今日はアカンわ〜」と、目を背けるのです―。
開始時刻は午後十一時半。ポイントは毎回行っている松山市内のとある漁港でした。
釣り始めて僅か十分後、まず最初に釣れたのはメダカみたいな小さい小アジでした。それからもメダカサイズの小さい小あじが二十匹程続きました。ところがその時です。突然竿が激しくしなり!キュルルルル〜と糸が音を立てて走りました。僕は思わず立ち上がり、右に左に竿を振りながら格闘を開始。力の限りコンクリートの上へそいつを引き上げて見ると、二十五センチほどのサバでした―。これは、今回の釣りにて僕が身を持って学んだ事ですが、魚にはそれぞれに固有のアクションがあります。例えば魚の王様である真鯛などは、針に掛かった時、まるでトントンと叩いているような振動が糸を通じて手に伝わって来ます。僕がよく釣っているアジって言う魚の場合は、針に掛かった瞬間、海底へと潜り込むように下へ引きます。でも今回釣ったサバはまた違います。サバは針に掛かった瞬間に横(進行方向)へと逃げる為、やがて糸に引っ張られるように空中へと飛び上がるのです。
しかし、僕はその時釣ったサバをリリースしました。何故なら僕にはその昔サバに当たって死にかけた辛い過去があるからです。世の中にはこんな言葉があります「サバの生き腐れ」この言葉の通り、奴らはピンピンと生きていながら既に腐っているのです。海の極悪人なのです。そんなサバに当たると一体どんな事になるのか、僕の体験談からお話すると、まず、味は美味しいんです。ところが食べてからしばらくすると、腕の内側の柔らかい部分にポツポツと赤い斑点が出ます。それから更に時間が経つと、お腹や太ももにも出ます。そして一晩程経つと、ほぼ全身に赤い斑点のような模様が出て、まるで恐怖のサバ人間みたいになるのです。尚且つ、体にそのような斑点が出た事によるショックからか、あるいは見えない毒によってか、斑点が引くまでの間は体に全く力が入らなくなります。しかしこれは飽くまで一例です。アレルギー体質の人などになると、顔が二倍に腫れる事もあるそうです。
なので僕はそのサバをリリースしました。しかし、どうも今回はサバがわいていたらしく、釣れる魚ほとんどがサバであり、たまに釣れるアジはどれもメダカみたいなサイズ。これはいよいよ弱りました・・。
なので僕は一旦そこで竿を上げて、インターネットでサバについて調べてみる事にしました。サバ→主に内臓などに寄生虫が居る。食べると時々当たる。当たると胃がよじれるような痛みを伴う場合がある。しかし、新鮮な状態であれば熱を加えれば人体に影響は無い。なるほど。僕はしばし葛藤しましたが、あんまりにもサバが釣れるので、今回は少し持って帰って食べてみる事にしました―。
終了時刻は午前八時。早朝ウォーキングの老人たちに「釣れたかい?」と何度も尋ねられ「いや、あんまり」と何度も答えながら、重たいクーラーボックスを抱えて帰宅。今回の釣果は、メダカみたいな小アジが五十匹程と、二十センチ程のアジが十匹程と、残りがサバでした。合計百十二匹でした―。数的には悪くないですが、内容的には極めて不本意な結果です。やっぱ次回は佐田岬かな・・・。
と言う訳で次回は「アジ・リベンジin佐田岬半島編」でお会いしましょう!乞うご期待!!
因みに、早速サバを焼いて食べてみて一日、今の所それっぽい症状はまだ出ていません・・・。しかしもしもその内更新が途絶えるような事があったら、彼はサバに当たって死んだんだと思って下さい・・・☆
あじ.bmp

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2009年09月15日

秋って好き。呼吸をすると喉の奥が冷たくなる感じが特に好き。そんな訳で僕は今大好きな魚釣りを行っている訳です。2009の第三回戦です!なので今回の釣果などについては明日の夜にでもまた書こうと思います。でもあんま釣れなかったら書きましぇ〜ん(笑)

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posted by 河野 広 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月21日

糸の先@


ついさっきでした。家に居ても面白くないので、一人で山の上の池までこの間覚えたばかりのブラックバス釣りをしに行ってみました。基本バス釣りは早朝にやるのが定番みたいだから、どうせ釣れないだろうとは思いながらも暇つぶしに行ってみました。
しかし、やはり夜中の池は異様な雰囲気でやたら怖いです。男二人でもあんだけ怖いんだから、一人だったらこんだけ怖いんだって事を、さっきまさに実感しました。どんだけ怖いかって言うと、万が一真っ黒なあの池に落ちた場合、百万円かロープか、どっちを投げて欲しい?って聞かれればソッコー「ロープ!」と答える程怖いです。例え岸からそう聞いた人が安岡力也であっても「早よ投げれやボケッ!」と叫んでしまう程怖いです。
しかしここまで来てしまった以上、このまま帰っても面白くないので、とりあえず仕掛けを投げてクルクルと巻いてみました。しかし、案の定何の当たりもありません。十数回それを繰り返しても、何の当たりもありません。やっぱ夜中やけんなぁと、独り言で呟きました。ただ、その前から密かに気になっていた事が一つだけありました。それは、僕が釣りをしていた池沿いを走る道路の反対側にはラブホテルの入り口があったみたいで、そこへ入って行く車と出てくる車が必要以上に一時停止するのです。ただ、入る車だけなら分かるんです「結局これが目的だったのね!男なんてみんなそう!」的な一悶着が車内で起こっていると予測出来るからです。しかし、事を終えて出て来た車までもが必要以上に一時停止するのはおかしいと考えた時、すべての謎が解けました。それは、僕が釣りをしていたのが道路から少し細道を入った池のホトリで、尚且つ僕が白いポロシャツを着ていたので、道路から見れば夜中の池のホトリに白い服を着た人が立っているように見えていたみたいです。だから多分カップルたちは「え!うそん!あそこに誰か立ってない?」「いやん!見ても〜た」的な事になっていたに違いありません。知らんけど・・・。
しかしそれにしても何投投げても一向に当たりがありませんでした。なので、大体の釣り人が最後にやるお決まりのアレ「よし!ラスト十投!」を心の中で宣言して、カウントダウンを開始しました。
あと九投・・あと八投・・・その時です。グンッ!って感じで、竿先から伸びる糸を暗い池の底から何かが引っ張るような感触がして、更にググググッ!て引っ張り込まれました。案の定、僕はスッカリうろたえてしまって「マジかよ!マジごめんて、勘弁して下さいよ。そんなつもりじゃないのに〜」的な感じになりながらも、恐る恐るクルクル糸を巻き上げました。そしてクネクネと体をよじらせる灰色の細長いモノを道路の上に落とし、一歩近づいて一歩下がりながら携帯の明かりで照らして見ました。ブラックバスでした。自ら望んで釣りに来たくせに、本当に釣れてしまった事をその時初めて後悔しました―。
ところが、タオルでそいつを握ってチャップンッとまたそいつを暗い池へ返した時。不思議と自信が沸いて来ました。って言うかマジ俺ハンパないし!夜中にブラックバス釣ったし!そしてその時僕は、そろそろブラックバス釣りのテキストDVD出演依頼の話が来てもいいんじゃないかくらい、変な自信に満ち溢れていました・・・続く☆

posted by 河野 広 at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

糸の先A


それでスッカリ気をよくした僕は、先ほど宣言したばかりの「ラスト十投」の事などさっぱり忘れてしまい、何投も投げ込み続けました。まぁしかし、これが大体の釣り人が陥るお決まりのパターンなのです。ラスト十投と言って素直にラスト十投で終わるような釣り人が釣りバカならば、それで終われない釣り人は単なるバカなのです。
はてさて、それから何投投げたでしょう。何組のカップルがラブホテルへ入っては出て行ったでしょう。
何気なく投げたある一投をクルクルと巻いていたその時、先ほどとは全く違う感触が糸の先から手元へと伝わって来ました。例えば水草などに針が引っ掛かったような感触、しかし、水草の場合引っ張ってもその場所から糸は動きません。しかしその時は引っ張れば引っ張る程に無抵抗のモノが除々に近づいて来ました。
「は?何だこの感じ?」
まさにその時僕は、ラブホテルの隣の池のほとりにて「こんなの初めて!」と叫び!何の義務があってかただ何を考えるでもなく、いつまでも無抵抗なソレを引き上げる為にただクルクルと糸を巻き続けました。そして、ソレが暗い水面から空中へ出たまさにその時でした。謎のソイツは「プシューッ」と鳴いて水を吐いたのです。僕は思わず「あああ、ごめんなさいごめんなさい」と言いながら、持っていた竿と同時にソイツを道路の上へ投げ捨てました。薄暗い中で見た感じでは、黒く丸い形に見えました。その様子から僕は、多分カメかカエルか、あるいはもっと面倒な生き物を釣り上げてしまったんだと悟りました。まさにその時の僕の心境は、まるで特急バスに乗って数分後にめっさトイレ行きたくなったみたいな心境でした。頼む!時間よ戻ってくれ!と、何度も心の中で叫びました。三十分前の平和な世界へ!と叫びました。しかし、そんな事をいくら叫んでも後の祭りです。生きていれば戦わなければならない時は必ず来るのです。
僕はおもむろにポケットから携帯を取り出し、すり足でソイツに近づきました。やはり黒い、しかし動かない、死んでいるのかい?いや、でもまだ僅かに水を吐いている。あッ!もしかしてこれ!いやでも待てよ、こっち側から見たら・・・ってこれ空き缶やん。
なんだよマジふざけんなよ!!

カンカラコ〜ン!
両手を腰の後ろに組んで、右足で空き缶を蹴りました。
「何にも分かってないんだから、俺・・・」
そんな独り言は、暗い池の小さな波紋と一緒に、静かに消えていきました・・・☆

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2009年08月19日

魂を売った奴らの物語


つい先日まで、僕はカツ丼とテリヤキセットを食べる為に生まれて来たのだとばかり思っていました。しかし、それは飛んだ思い違いでした―。

先日、路上仲間の淳平くん(毎週木曜・高島屋前。主なあだ名:内子が生んだピンの星)と話していた時
「ヒロシくんバス釣りせんの?」
って聞かれたから
「俺、海釣りしかした事ないよ」
って言ったら
「バス釣り行こうや」
って言うもんだから、事魚釣りとなると人が変わってしまう僕はそれが何だか「バス釣り行こうや、どうせよう釣らんのやろ?アジしか」とでも言われたような気がして、上等じゃねぇのよ的な事で、二人でバス釣りに行く事になりました。

※そもそもバスって何?って人の為にここで少し説明すると、正式名称は「ブラックバス」基本的にどこの池や川にでも居る。しかし、体内に悪い虫がいっぱい居る為、誤って食べた場合、嘔吐・下痢・最悪の場合入院とかになる。じゃあなんでそんなもん釣るの?って言うと、バス釣りとはいわゆるスポーツ。紳士の遊び。だからです。ここに大物が居るんじゃないかって思った所へ仕掛けを投げ込み、食い付けばあとは竿を右へ左へしならせながら巻き上げていく。その時の興奮がたまらないのです。また、バスが最も釣れる時期と時間は、大体六月〜十月の早朝四時〜八時。その間、釣り人は日々の生活を捨ててブラックバスとの格闘に向かうのです。まさに、ブラックバスに魂を売った奴らの物語がそこにあるのです―。

とまぁ、これは僕にとって今回が初体験となったバス釣りを終えた今の感想であり、正直行く前までは「なんがブラックバスぞ!」的な事を考えていました。食べられもせんもんを釣ってなんがおもろいんぞ!的な事を考えていました。しかし淳平くんに
「ヒロシくん、バス釣りナメとろ」
とか言われるもんで
「いや俺四歳から釣りしよるけん、多分池のバス全部釣ると思うで」
とか言うと、また淳平くんが
「ヒロシくん、バス釣りナメとろ」
とか言うので「自分それ好っきゃなぁ」とか言っている間に池に着きました。
基本どこの池にでも居るみたいですが、アクロス重信って所の近くにめっさ池があるみたいなので行ってみたんですが、時刻は午前四時で真っ暗で、夜中の池ってやたら怖いです。
「これお婆ちゃんとか釣れるんじゃねぇ?」
「お婆ちゃん釣れたら竿投げて帰ろうや」
とか言いながらも第一投目をチャップンと投げて見ました。しかし、何の当たりもありません。それから約三十投。やはり何の当たりもありません。仕方なく僕らは別の池へ行きました。時刻は午前六時。しかしそこから、バスに魂を売った奴らの物語は始まったのです―。
岸から約十メートル先辺りの、木陰や草陰の辺りを目掛けて仕掛けを投げ、後はゆっくりと巻く。それを繰り返していたまさにその時「ガツンッ!」と仕掛けにバスが食い付き、後は竿を右へ左へしならせながらの格闘。二メートル程引っ張った辺りでバスが突然水面から空へと舞い上がりました。いわゆるバスの滝登り状態です。それから数分に及ぶ格闘の末バスを草の上へ引き上げた時、僕の胸はドッキンドッキン言って鳴っていました。ところが、僕が目を輝かせながら「淳平くんこれどない?」って聞くと、バス釣り先輩の淳平くんは、僕が釣り上げたバスをチラ見すると「あぁそれ三十やな、それくらいのやったらなんぼでも釣れるけんな」とか言いながら、自分は十センチくらいのバスばかりを釣ってはリリースしていました―。
その後、僕は三十センチクラスのバスをもう一匹と、十五センチ程のを五匹程上げました。片や淳平くんは、十〜十五センチ程のバスを十五匹程釣り上げ。
一回デカイの掛かったけどバレた(逃げられた)んよ。五十くらいの・・・と言って、朝日の中で顔をしかめていました―。
掲載した写真がその時僕が釣った三十センチのバスです・・・☆
バス.jpg

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赤ジャージの詩人・河野広

posted by 河野 広 at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 釣りバカは海にいる! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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