2018年03月19日

パッチと腐れゲド


先祖の墓参りにいつ行くのが正解なのかは知らないが、自発的に行きたいと思った時に行く方が、義務的に億劫に感じつつ行くよりも、人の心情として、良いと思ったりもする。
平成三十年の節目。
自分も含めて、ふるさとの平磯へ戻り住む(または移り住む)、二、三十代の若者が偶然に多くなった。
その理由として考えられるのは、平磯の先人たちが築きあげて来たコミュニケーション能力の高さであると思う。
もう三十年近くも昔に亡くなった、上は裸でパッチだけを履いて、ちょこちょこ昼間に酒を呑みに来ていたじいさんの事も。
自分の家の障子に穴を開けただけで、腐れゲドがこなぁ!と怒鳴り散らしてくる、よその家のばあさんの事も。
家族でもない人の事を未だにはっきりと覚えていて、会いたいと思うのがその証拠である。
墓参りの帰り道。所々に昔と変わらない光景を目にし、変わらない音や匂いに包まれると、ふと三十年前に戻った様な錯覚を覚える。ただそれが果たして、心地良いのか、物悲しいのかは分からない。
ふるさとの平磯。
帰りたいと思った時に、帰れる場所がある事は、実に尊い事であり、幸運な事である。

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赤ジャージの詩人・河野ヒロシ
posted by 河野 広 at 10:01| Comment(0) | BRAKE TIME | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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